学校を出た後は何をする?プロ騎手になるまでの道のり
JRAとNARの違い
日本で競馬を行っている団体には中央競馬と地方競馬の2種類があり、このうち全国的な知名度の高い中央競馬をJRA、地方の限られた地域で盛り上がりを見せる地方競馬をNARと呼んでいます。
また、騎手や調教師などの免許を交付する団体が異なっているため、地方競馬の騎手が中央競馬の騎手として移籍する場合には、JRAの騎手免許試験を受けなければいけません。
入学・養成
騎手になるためには、最初に競馬学校へ入学する必要があります。入学をするためには2つの試験に合格する必要があり、晴れて合格することで騎手課程生徒になることが可能です。
その後は競馬学校で約3年間の養成講座を受けながら騎手として必要な騎乗技術や体力などを身に着けていき、騎手免許試験に臨むための準備をします。
騎手免許試験受験
競馬学校における全課程を修了すると、騎手になるために騎手免許試験を受験することになります。
この試験では筆記と口頭面接による学力試験だけでなく、騎乗技術・身体検査・人物考査などの試験も行われ、騎手としての適性があるかどうかを総合的に判断しているのが特徴です。
この試験で試されることは基本的に競馬学校で学ぶことですが、合格率は極めて低いので、それらを応用する能力なども求められるといえるでしょう。
厩舎所属
騎手免許試験に合格し、プロの騎手になると、まずは美浦や栗東などにある厩舎に配属され、プロとしてのキャリアをスタートすることとなります。
配属後はレースでの騎乗だけでなく、所属厩舎において調教師や厩務員と一緒に競走馬の調教などを行う裏方の仕事にも携わることから、1年目から馬に関するある程度の知識が求められるでしょう。